通年性アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わずあらわれる疾患です。
通年性アレルギー性鼻炎の主な原因(アレルゲン)は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが知られています。
鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙目をともなうこともあります。
アンケート調査の結果、日本人の23.4%※の人が通年性アレルギー性鼻炎であることがわかりました。
※大久保公裕ほか:アレルギー・免疫 19(1):113、2012
通年性アレルギー性鼻炎の主な原因として考えられているダニは、暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好みます。
(監修) 国立病院機構相模原病院 臨床研究センター センター長 谷口正実先生
診断・治療薬開発研究室 福富友馬先生
通年性アレルギー性鼻炎でダニアレルゲンが原因と確定診断された12歳以上の患者さんは、舌下免疫療法による治療を受けることができます。
※少なくとも1ヶ月に1度、受診が望まれます。
治療薬を舌の下に置き、お薬ごとに定められた時間保持したあと、飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えます。
服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。
効果を発言するメカニズムは十分には解明されていません。
舌の下から入ったダニアレルゲンが体内で反応し、アレルギー反応を抑制する免疫反応がおこることで症状がおさえられると考えられています。
当院ではAEDを完備しております。